乗務員の給与、手当の規定概要 支払い基準: グレードII: 基本月給 Dhs. 3,640 (1ドル=3.673ディルハム) アラブ首長国連邦内無税 昇級: 実績、勤務状況および勤務時間による。最初の昇級通常3年以内にある。 飛行時間給: 1時間あたり: グレードII Dhs. 39.00 グレード I Dhs. 44.50 グレード I(ファーストクラス) Dhs. 49.00 シニアスチュワーデス(スチュワード) Dhs. 55.00 パーサー Dhs. 60.00 *次の搭乗地までの分も支払われる。飛行時間給は翌月精算とする。 滞在費: 食費は現地通貨にて精算する。空港までの往復の交通費とホテル代は会社が支払う。 昇格: 限定された範囲内で可能。 居住: 会社は、家具付き、エアコン付きのアパートを提供する。乗務員は、二人か三人(同性)で2、ないし3ベッドルームのアパートを共同で使用する。各自が一室ずつ使い、キッチン、居間は共同となる。アパートの各ブロックごとにレジャー施設がある。ベッドルーム3室のアパートの中には、セカンドバスルームを二人で共同で使ってもらうことになるものがある。12か月以内であれば無料で他のアパートへ移る申請をすることができるが、この期間には待ち時間も含まれる。これ以降の引越に関しては自己負担とする。 生命保険: 会社の負担により乗務員は全員、24時間、世界中で有効な生命保険に加入する。この保険により、病気による死亡の場合に限り、基本給の24か月相当分の保険金が支払われる。 個人用傷害保険: 会社の負担により乗務員は全員、24時間、世界中で有効な個人用傷害保険に加入する。この保険により、事故による死亡の場合、基本給の48か月相当分の保険金が支払われる。また、事故により障害状態になった場合もその障害の程度に応じて保険金が支払われる。(医療専門家の認定が必要) 損害保険: 個人の持ち物には保険をかけることが望ましい。アパート内、又は海外における私物の紛失、盗難に関して会社は責任を負わない。 通勤: 職場とアパート敷地内間の交通手段に関しては、会社が用意する。 休暇・帰国等: 30日。1年間に1度、帰国用として無料のファームチケット(シートが確約されているチケット)が支給される。3年勤務の後は、行き先は会社所定の所ならどこでも良い。 *以下に定められた旅行の特典を本人ならびに家族は受けることができる。 6か月経過後、エミレーツでの旅行に限り(本人のみ): ・ サブヘッドチケット(社員用チケット)の90% ・ ファームチケットの50% 両親一人一人、兄弟に ・ エミレーツのファームチケットの50%1回分 ・ エミレーツのサブロードチケット(航空関係者用チケット)の90%1回分 1年経過後には、本人および家族の分については会社が提携している他の航空会社のチケットを申し込むことができる。 制服: 会社から支給される。クリーニング代も会社が支払う。 トレーニング: ドバイの新しいトレーニングセンター・シュミレーターにおいて5週間の強化トレーニングが行われる。これには、すべての機種における安全、非常事態の訓練、救急手当、サービス、身だしなみが含まれる。 雇用契約: 更新し得る3年契約。通告期間は試用期間後1か月とする。 試用期間: 6か月‐ドバイ到着の日から起算する。通告期間は試用期間の1週間の間とする。 医療・歯科治療: エミレーツグループの病院で、乗務員は必要に応じて治療を受けられる。月Dhs. 60 支払い保険に加入することにより、1日24時間、年365日有効の保険に入ることができ、必要な医療が受けられる。乗務員は年2回歯科検診を受診しなければならない。会社の嘱託医、歯科医が必要と認める以外の医療費、歯科治療費については、乗務員が負担する。 入社前の健康診断: 医科歯科検診を各自の国で受診しなければならない。さらに、ドバイにおいて詳細な検診を行う。 勤務割: 1か月ごとの勤務割‐8日間の休暇(連続でない)。勤務は月に約70?80時間。長期、短期のフライトを組み合わせる。毎年、一定枠内の交換は認められる。二人一組方式もある。地上での休息は最低11時間。 勤務割希望制度: 新しいシステムが導入され、それにより、30日の勤務割のうち15日分について希望を出すことができる。これには、休暇の一部、日帰り、途中地滞在などが含まれる。先任順位とする。このシステムには予備体制もあり、それぞれのフライトの2日前に通知される。1か月ごとに更新される。 勤務終了給付金: 乗務員は、勤続3年で拠出制ではない勤務終了給付金を受けることができる。3年の雇用契約期間に満たない限り、その期間に比例した給付金を受けることはできない。 *契約更新をせず3年の雇用契約を終了する場合の勤務終了給付金の支払いは次のとおりとする。 ・ 最終的な基本給の21日分 x 勤続年数 ・ ボーナスとしてDhs. 6,000 更新する場合、Dhs. 6,000は支払われるが、基本給の21日分については、離職の日まで積算される。 視力・身長・体重の基準 コンタクトレンズは使用可。眼鏡(めがね)は不可。もし、コンタクトレンズを使用するなら、 ・ 矯正について眼科医から証明書をもらい持参すること。 当社の身長と体重の基準を前もってお知らせした方がいいと思われるので次の表を参照の事: |
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アラブ首長国連邦の概要 1971年の建国以来アラブ首長国連邦はめざましい発展をとげている。近代的な高速道路、病院、学校、大学の建設、海岸地区の近代都市への開発などが急速に進んでいる。アラブ首長国連邦の人々は新しいものを受け入れ、適合し発展させつつも、それらを何千年も前から続く砂漠や海岸の文化と共存させている。 アラブ首長国連邦の大統領はシェイク・ザィードであるが、ドバイはシェイク・マクドゥーム首長が治めている。 ドバイは、7つの首長国のうちの一つで、土着のアラブ人口は20%。多くは移住による人々で占められている。 ドバイや湾岸地域で使われているのは主にアラビア語であるが、英語やウルドゥ語もかなり広く使われている。そのため、コミュニケーションに大きな支障はない。しかし、アラビア語を話すよう努めていただけるとありがたい。 生活環境 気候: 10月?5月: 晴天の日が多く、夜は心地よく涼しく、時々雨が降る。気温は23℃?34℃。 6月?8月: 最も暑く、湿度も高い。気温は40℃?45℃。 宗教: 国の宗教は回教であるが、様々な文化的背景を持つ人々がいるので、すべての都市にあらゆる宗教、宗派の教会がある。 服装: 綿、又は綿主体の混紡のものが最も適している。ビーチウエアが認められるのは、クラブやホテルのプールそしてビーチである。街では、女性は体にフィットしない服を着用しなければならない。スカートやドレスは長めのものを、そして上半身に着るものにも配慮する。体にフィットしたものや露出度の高いものは避ける。男性は短いズボンを着用してもよいが、ホテル内のレストランやバーでは幾分配慮することが望ましい。 *注意: 冬物を適宜持参されることをお勧めする。 化粧品: 多くの有名ブランドのものがドバイで手に入る。しかし、もし特別のブランド、あるいは使い付けのものがある場合には持参されることをお勧めする。 水と電気: 水: 水道水は飲料水として適しているが、ホテル、レストランにはたいてい飲料水としてミネラルウォーターが用意されている。 電気: 電圧220又は240ボルト。周波数50。プラグは3針で四角型(BFタイプ)13アンペア。 医療施設: 設備のととのった公立、私立の病院がある。しかし、医療関係の事に関してはまず会社の嘱託医に相談することが望ましい。 通貨: 正式な通貨はディルハムで、1ディルハムは100フィルである。(1ドル約3.673ディルハム)。外貨の持ち込み・持ち出しに特に制限はない。 銀行: 多くの主要な銀行の支店がある。クレジットカードで主要なホテル、レンタカーの支払いができるし、買い物ができる店も増えている。ドバイにある地元の銀行でディルハムに換えることができる。 通信: 国際電話は直通でかけられる。時間帯によってはかなり妥当な通話料になる。国内の個人間の電話は無料。 ラジオ・テレビ: ラジオ: ドバイにあるUAEラジオ放送局が、ニュース、音楽、娯楽番組を英語(FM)とアラビア語 (AM) で一日約20時間放送している。 テレビ: 視聴者がアラビア語か英語のチャンネルを選択する。ドバイテレビ放送局が33チャンネルで14時から深夜まで英語で放映している。これにはニュース、スポーツの他イギリスやアメリカの様々な番組がある。乗務員用のビル内にはアラビア語、ヒンディ語、英語の様々な衛星放送のチャンネルがある。 新聞: アラビア語の新聞各紙に加え英字新聞3紙がある。(Gulf Today、Gulf News、Khaleej Times)。 英語の雑誌もかなりあり、地元のイベントや買物の情報等も載っている。中でもWhat's Onからは有益な情報が得られる。 外国の雑誌や新聞もあるが値段は高い。 飲食: 伝統的なアラブのカブサからイギリスのフィッシュ・アンド・チップスまでそろっている。レバノン、中国、日本、インド、パキスタン、そしてヨーロッパ、アメリカ各国料理のレストランがあり価格帯も色々ある。マクドナルド、ケンタッキーフライドチキン、バーガーキングなどのファーストフードの店も沢山ある。 *アルコール飲料を含む様々な飲み物が、ホテルや店にある。回教徒でなければ自宅で飲む許可が与えられている。 買物: 伝統的なソーク(市場)と並んで近代的なショッピングセンターがあり、ほとんどすべての買物ができる。世界中の食べ物(豚肉も含む)、スパイス、衣類、ガラス製品、陶磁器、電気製品、金のアクセサリーなどである。習慣的に買物の際値段の交渉を行うが、デパートでは値段が決まっている。 娯楽: あらゆる屋内外のスポーツができる。ホッケー、テニス、クリケット、乗馬、ポロ、サイクリング、ゴーカート、バドミントン、スカッシュ、ウインドサーフィン、水泳、ゴルフなどである。 バー、ナイトクラブ、ディスコ、映画館、展覧会等もある。 運転: 国内の道路は整備されておりアラビア語と英語の標識がある。アラブ諸国と異なり女性も運転することが許されている。速度制限ははっきり表示されていて、従わなければならない。飲酒運転に対する罰則は大変厳しい。現在持っている運転免許証をそれぞれの国の規定に従って国際免許を発行してもらい、それを切り替える手続きをする。 |